ショートフェンダー製作記その11

さて、前回からすこし間があいてしまいましたが製品を発売できるようすこしづつ進んでいます。


まず、ゲルコートの欠けてしまった部分をタッチアップ。
固まるまで一日おいておきます。

 


次の作業日、固まっていることが確認できたらペーパーで水研ぎしていきます。
もうすっかり水が冷たい季節になってしまいましたね。。
今回は形状が複雑だったのもあって離形に使った二種類の材料のうちポリビニール系のものの筋が結構残ってしまったので、荒目に240番から始めます。

表面が滑らかになるまでゴシゴシ、次は600番とだんだん細かくしていきます。
日が暮れるまでゴシゴシ。


さらに細かい番手のもので研磨していきます。
スポンジにビニール状のヤスリを貼り付けて使うものを使います。
これも荒いものから細かいものへ順番に。。

 


そして、水研ぎの段階が済んだらコンパウンドをかけます。
これも荒い目のものと細かい目のものとを順番に。。
ここまで細かくした段階で今まで気が付かなかった磨き傷に気が付くこともあり、その部分はペーパーの段階に戻ります。
行きつ戻りつ。。
ときどきちょっとイラっとしたり(笑


そうしてようやく光沢のある型面に辿り着きました。
ただ、しっかり厳密に見ていくとまだ多少の粗があります。
そこは今回の製品が主に塗装用のベースとして販売する予定なので良しとします。
(ゲルコートの肌のままでは今回の形状の美しさがあまり出せませんので。。)

世間のFRP製品では黒ゲル仕上げでも鏡面みたいにピカピカのものとかありますけど、あれはとても丁寧に時間をかけて磨きこんであるんですね~。
型から抜いてトリミングした後にも研磨している物もあるとか。
改めてやってみてわかる事は沢山ありますけど、どれもコツコツとした努力の積み重ねで成立してるんですね。知れば知るほど諸先輩方には本当に頭が下がります。
 

 

 

 

シェア自転車を試してきました

先日ちらっと載せたNITYという名古屋のシェア自転車実験。http://nity.jp/
ちょっと鶴舞線に乗る機会があったので鶴舞駅で降りて試してきました。

利用にはICカード「マナカ」が必要なのですが、しぶしぶ買いました。
一つの財布に入れっぱなしにできないので本当はICカードを増やしたくなかったのですが。。

 

さて、地下鉄鶴舞駅から地上に上がって周りを見渡すと、早速ありました。

黄色のイメージカラーがよく目立ちます。
社会実験という事でもっと簡素なものを想像していましたが、台数も場所もそれなりに使えそうな感じを受けます。

 

肝心のステーションは鶴舞図書館~イオン千種にかけて6か所あるようです。

利用するには事前にPCから仮会員登録をしておく必要があります。

 

端末に近づいて見てみます。

メッセ名古屋のブースで事前にレクチャーを受けていたのである程度の流れは知っていましたが現地に特に案内的なものは無く、まだ「知っている人」だけが使うための仕様だと感じました。
ICカードをタッチする箇所は左右に一個ずつあり、なかなか混乱させられます。
最初にカード情報を認識させるためのものが向かって右で、支払いが向かって左のようです。
この辺りは実験用なので仕方ないのかもしれませんね。
いずれ事業用になると改善されることでしょう。 

 

画面はこんな感じで手順に従って進みます。

向かって右側の読み取り部分にマナカをかざし、初回なので必要な情報を入れて本登録にしました。

 

そして、プランを選んで、、

今回は一回券200円です。

 

向かって左の読み取り部分が光ったらピピッとかざします。

これでマナカから引き落とされます。



次にストックされている自転車に向かいます。

使用されている自転車はエンブレムを見たところBS製のようでした。
会場にあったN字型のものではなくてちょっと残念。太目のタイヤに内装三段ギアの小径車でフロントに網カゴ、リアに長いキャリア、ハブダイナモから電気をとるLED式のヘッドライトを備えます。

 

ラック上面の読み取り部分にマナカをかざしてロック解除します。

 

 

センサーは非常に感度良く、自転車もスムーズに引き出せました。

周囲を15分あまり回ってきましたが、特に不満のない普通の自転車でした。欲を言えばタイヤの空気圧が少し低いかもしれません。ぺダリングが重く、ハンドルが鈍かったので。
乗ったついでに他に2か所のステーションを確認してきましたがどこも同じ設備でしたが見てきた3か所中では試した「JR鶴舞駅前街園」のストック台数が多くて他の二倍ほどでした。

 

そして、ラックにはめ込むようにして返却。

かちゃりという音と感触がするまで押し込めば勝手にロックしてくれます。
そして、青白い明かりが点いて完了のサイン。
特にマナカをかざしたり何か他の操作をする必要はありませんでした。

 

改めて車体をみてみると籠の下に何かついています。

タイラップで着いているところを見ると後から着けたもののようです。
もしかしたら個体識別用のタグの役割をしている物かもしれません。これのおかげで車体を返却しさえすれば他の返却手続きがいらないのだとしたら非常にありがたい金属片ですね。

 

さて、以上ちょこっと使ってみての使用記です。
いろいろ気になる点はあったものの、自分が単身赴任や長期出張など身軽な状態のままその地域で生活しなければならない場合には気になるサービスと言えそうです。その場合は公共交通が発達した都市部の事ですから利用料もどのぐらいになるのか、生活に合わせてシミュレーションする必要がありそうですね。

ここに書かれた内容は個人の主観に基づいた感想であり、疑問点やより詳細な内容を知りたい方は事業主体に確認してみてください。

メッセ名古屋2012に行ってきました。

今日は名古屋の金城ふ頭にあるポートメッセで行われているメッセ名古屋2012という非常に大きな異業種交流展示会に行ってきました。
名古屋で行われるものとしては大きな規模で中部~大阪近くまでのものづくり企業も見られ、ビッグサイトで行われるような見本市にも引けを取らない充実度でした。

さて、そこで今日目についたものを少々。

そのいち、ネジ加工の老舗、株式会社タカイコーポレーションが開発中の自転車。

カーボン製のフレームも興味深いですがチェーンの代わりにベルトドライブを採用すべく開発されているそうです。
ちなみにフェイスブックページもあります。
https://www.facebook.com/MINO.MIRAICLE (ログインなしで見られます)
全くのゼロから手探りでここまでたどり着いてこられたようで 担当の方のものづくりにかける情熱が刺さりました。

 

そのに、コミュニティサイクルの社会実験

このなかなかキュートな黄色の自転車はNITYというレンタサイクルのシステムの社会実験のために新作された車両だそうです。
http://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20121101-2.html
名古屋近郊の私鉄で使われているICカードの「マナカ」を利用してレンタルできます。
期間が11・1~12・16とそれほど長くないようですが、何はともあれこの実験をもとにパリのレンタル自転車みたいに地域に根付くサービスが生まれてくれたらうれしいですね。

 

そのさん、Tecoの電動バイク

真面目なものづくりで100%自社開発の電動バイクを販売している埼玉のTecoさん。
既に各地の新聞配達業務で使われていて、毎朝静かに走り回っています。
大容量のバッテリーを積んでいて非常時の電源としても使えるので、今回はそれを分かりやすく展示していました。

「せっかくの電動だからもう少し電動らしいグラフィックやロゴにしましょうよ」と言ってもそれよりも中身をもっともっと充実させていきたいと返ってくる職人気質。業務用なので値は張りますが、いい品ですよ。
http://www.teco-world.com/index.html (サイトも飾らず真面目!!)

 

というわけで、今日も乗り物だらけ。
ほんとは面白いものたくさんあったけど、またの機会に。。

サイクルモード2012にて

今日は幕張でやってるサイクルモードも見に行ったのですが、楽しげな熱気とリアルな汗に包まれた会場にはたくさんの魅力的なバイクがありました。
中でも一番好みだったのがこのウェルドワンhttp://www.weld-one.com/のチタンバイク。
ダウンチューブのカーブ部分を通常の曲げ加工ではなく高性能エンジンの排気管よろしく輪切りにした材料を溶接でつなぎ合わせて製作しています。
製作者の小西さんという方はもともとエンデューロやトライアルのライダーで自転車トライアルのフレーム製作から作品と呼べるような自転車造りをはじめたそうで、ついつい長く引きとめてお話を伺ってしまいました。
0からつくるものづくりに熱いスピリットを持った方で大変刺激を受けました。

ショートフェンダー製作記その10

今回は別件の都合で急がなければならなかったので多少表面が荒れていてもとりあえず黒くして車体に装着して雰囲気を確認することにしました。黒とクリアは不慣れな自分がやっては間に合わないのでガルクラフトさんが吹いてくれました。始終お世話になっております。

乾燥を待って翌日、ついに装着しました。

これは、我ながらなかなかのカッコよさ(自画自賛) ショートフェンダーの短さが効いてXT250Xの軽快さや引き締まったプロポーションが活きてきたように見えます。タイヤが小さくなったんだからフェンダーも小さくなるべきなんですよね。(泥はね要件的には逆の相関関係なんですが。。)

走らせてみての感想ですが、プラセボ効果なのか高速道路での車線変更などがすいぶん軽くなったように感じます。全体の重さもさることながら風を受けやすい長い部材が無くなって穴まで開いている事が効いているのかもしれません。そのぶん泥はねはスルーしますので悪しからず。。フェンダーみたいな形状をしたエアロパーツだと考えると素直かもしれませんね。。

何人か友人に見てもらっても概ね好評。上面の凸から緩やかなネガ面につながるところの表情をセクシーだと言ってもらえて私は上機嫌です(笑 苦労が吹き飛ぶ瞬間ですよね。

まだこれはテストで抜いた一本目の試作品なので、型をきちんと仕上げて量産に備えたいと思います。まだまだやる事は続きます。

 

ショートフェンダー製作記その9

樹脂が固まるのを待って型から外そうとしましたが案外手強く、固着した部分があるようでした。またまたガルクラフトさんと二人でヘラを差し込んだりたわませたり試行錯誤してようやく外せました。

一部型の弱かった部分が固着していたようで成形品表面に破片が一体化していました。後日型を仕上げる際に樹脂を盛って修正する予定です。成形品表面の状態から型の表面の具合も良く解りました。

これをざっくりとトリミングし、車体に装着しました。そして車載状態で最終的にカッコよく見える位置にカットするラインを決めていきました。成形品を車体から外し、そのラインに合わせてカットしたのち凹んだ箇所をパテで成型し、荒れている部分をペーパーで整えて塗装に備えます。

ショートフェンダー製作記その8

ガルクラフトさんと二人であっちを引っ張りこっちを差し込みカンカンしながら無事に離型することができました。併用している水溶性離型剤の目が全体に残っていたりしましたが修正で何とかなる範囲で済んでホッとしました。

そして、型をきれいにしたら早速一本取ってみることにしました。

まぁ、早く装着した姿を見てみたいというのもありますが、貼り具合やどの部分がどのぐらい荒れているのかなどをチェックする目的もあります。まぁ前者の目的の方が圧倒的に強いのですが(笑

離形処理をしたのちゲルコートを塗布して乾燥させます。良い具合になったら型の時と同じように樹脂パテを塗り、ガラスマットを配置して樹脂を含浸させていきます。自分で造っておいてなんですが、囲われた細かい角が多くて脱泡にはなかなか手間取りました。ちょっと慣れが必要そうですね。

ショートフェンダー製作記その7

型が歪んだり、破損しないようにするために木材で補強を入れました。本体を横切るように入れる場合も多いようですが、形状が引っ張られて製品表面の形に影響する事もあるそうなので今回は箱型に囲う事にしました。今後、製品を成型する時も作業しやすそうですしね。

必要な大きさに切った木材を木ねじで組み立て、型本体と同じ樹脂とガラス繊維でつないでいきます。木材の高さの半分ぐらいまでは覆ったでしょうか。しっかりと一体化できました。

そして翌日はみ出た周囲をトリミングして、あとはマスターを外すばかり。

離形のために念入りに下処理をしても型とマスターが一体化してしまう事故は起こりうるという話なのでちょっとびびってました。。。

ショートフェンダー製作記その6

さぁ、しばらく置いて適度な硬さになったゲルコートの上に樹脂を染み込ませながらガラスマットを積層していきます。

最初に目の細かいマットを貼っていき、その上から通常の荒さのガラスマットを貼りこんでいきました。何枚も積層するのでだんだんとボリュームも膨らんでいき、まるでミイラのよう。。

手際があまり良くないのでだんだん樹脂が硬化していき、焦ります。。なんとか固まる前までに必要な厚さに貼り終えました。

そして、補強の木材を装着できる硬さになるまで待ちます。

ショートフェンダー製作記その5

細目のペーパーからコンパウンドに移り、ピカピカに磨いていきます。これは地味に時間がかかるとはいえ目に見えて成果があるのでなかなか楽しい作業ですが、やっぱり地肌が見えている部分は艶がでるわけではないのでやはり不安も。。

磨き終えたら数回にわたって離型剤を塗りこんで表面に膜を作ります。これでこれから塗布するゲルコートとマスターが一体化してしまうのを防ぎます。

そして、型用のゲルコートを表面に塗布していきます。本来は均一に塗るためにガンで行うのだそうですが、今回はハケにて。。