汎用エアロスクリーン開発記1

現在、フロントフェンダーに続いていくつかのアイテムを開発しています。
その中でも一番進んでいるエアロスクリーンの開発記を書いていきます。

さて、まずは造り始めた動機ですが「晩秋に入ってバイクに乗るのが寒くなったから」という非常に個人的な理由です。オフ車やモタルドは吹きっさらしですからねぇ。。

そして次に、カッコいいのに防風効果が高いアディショナルのスクリーンという課題にチャレンジしてみたくなったこと。いろいろなメーカーから多種多様な着き方の物が出てますが、生産性の高そうな形状の物が多くて好みの形状が無い、ならば自分で造るかという感じです。

こういうものを考える時にはステーという厄介なものもこしらえなければなりませんが、今の時代、優れた汎用部品があるものでMRA社からいい感じの汎用ステーがでてるんですね~。

ということでそれを購入し、とりあえずサイズ感を見るためにFRP板を切り出して装着します。飛行機みたいなスクリーンにしたいのでマウント部分を翼状に張り出させるシルエットです。
スクリーン開発記1-1

 

車体全体で見るとこんな感じ。
サイズ的にこれくらいはあった方がいいですが、圧倒的な違和感です。。
スクリーン開発記1-2

この状態でしばらく走り回って大雑把な防風効果やハンドリングへの影響を確認しました。すれ違うライダーにガン見されるのでなかなか恥ずかしかったですが、平らな板の状態でもそこそこの効果がある事を確認できました。

無限の電動バイク

昨年のマン島TTのTT-Zeroクラスで初参戦で二位に食い込んだ無限の電動レーサー「神電」。
今日行ったオートサロン2013にいた。

私はマン島には行けなかったので今回初めて見た。
我らがMIRAI TT12よりもずんぐり一回り大きく見えて、みっちり詰まっているように見える。きっと見た目通りにパワフルなんだろう。シンプルでシリアスで基本的には勝つための冷徹なウェポンといった雰囲気。

でも、鎧を思わせるリアフェンダーなんかの遊び心を感じさせる部分もある。レーサーなのになぜタンデムシート風のテールカウルになっているのか尋ねたけど、係りの人は知らなかった。
このマシンで一番気になるところなのに。。

 

mugen sshin-den

@GULL CRAFT

今日は近所の工房GULLCRAFTさんに新年の挨拶に伺いました。
GULLCRAFTさんには今回のショートフェンダー単体だけではなく色々な面でお世話になっています。

しばらく製作中だった新作のカフェレーサー用ロケットカウルの試作品が塗装完了で見られる状態になっていてました。
@GULL CRAFT_1

Beautifu!!

 

最初は写真の通りSRに装着するものから販売スタートするそうです。
SRはヘッドパイプの位置が高く、タンクを始めとした全体の造形も前上がりのテイクオフラインになっているので、カフェレーサーをつくっても水平基調の美しさを出すのには工夫が必要なのですが、さすが、バッチリです。

小さめのヘッドライトから始まる引き締まった曲面が新作のスクリーンと共に、弾丸のように前に突き抜けて走ろうとする印象を発していてとてもカッコいいです。
また、カウル端の折り返し部分までぬかりなく造形要素に織り込んであるので既存の同種カウルにはない質感の高さを感じます。
@GULL CRAFT_2@GULL CRAFT_3

、、、と、誉めまくってハードルをどんどん上げて(笑
近日の発売がとても楽しみです。

2013年も宜しくお願いいたします。

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
昨日、年末年始を過ごした名古屋から千葉でのベースに戻ってきました。

それなりに寒い日でしたが周囲の苦笑いを振り切って自分のXT250Xで東名&新東名をひた走りましたが、気温こそ低いもののカラっと晴れた空にめいっぱい冠雪した富士山も良く映え、日没までは気持ちのいいツーリングとなりました。。

途中、思い付きで磐田の腕利きカーボンファクトリーzeezoonさんに寄ってご挨拶してきました。サイトをチェックしたところ「ほとんど出社していますが。」とあったのでたぶんいらっしゃるだろうと思って寄ったらやっぱりミーティング中でした。お忙しいようで何よりです!
zeezoon

zeezoonさんは昨年私がデザイン他で関わったMIRAI社のマン島TT攻略用電動モーターサイクルのカーボン部材製作をされたところで、PJでは素晴らしい仕事を見せて頂きました。その涎が出るようなクォリティに未来輪業としてもいつか何かお願いしたいなぁと思っています。。
KM1_01KM1_02
ちなみにMIRAI社ではマン島TT制覇のためのスポンサーを常時募集しているのでご興味のある方はぜひコンタクトを取ってみてください。(昨年は個人スポンサーになられた方もたくさんみえたようで、ちょっと嬉しいです。)
MIRAIコンタクトフォーム

今年は年末から販売開始したXT250X&serrow250用のフェンダーに続く作品をつくっていきます。この寒さに耐えきれず発作的に開発を決めたスクリーンなど、もう少し機能を向上させるようなものを独自の考え方と美しさで求めて参りますので、引き続き宜しくお願いいたします。

くろかわ

ショートフェンダー製作記その15

型の完成を書いてからまたしばらく開いてしまいました。。
その他の部品もちょこちょこ作ったりとモチベーション上がり中です。

フェンダー装着①
この2本目の試作は形状が判りやすいようにシルバーにペイントしてみました。
私自身はペイントの経験があまりないのでガルクラフトさんに手伝ってもらいつつ、垂らしちゃったクリアをペーパー→コンパウンドで修正しつつ。。
車体に装着するとなかなか良い感じです。
求めていた生き物っぽさというか、人間の身体の一部としてのマシンの表情にちょっと近づけたような気がします。ちょっとだけですが。。

 

フェンダー装着②
外に出して自然光でも見てみます。
最初の試作に比べてタンクトップを頂点としてフェンダー全体にシュッと降りる流れが強調されて前下がりで軽快なシルエットがよく見えるようになりましたよ!フッフッフ。。

 

フェンダー装着③
さて、一方車体から外した最初の試作は我らがセローマスターのもとでオフロードテストに供されることになりました。
マスターのセローは車高ダウンしてありますが、停止状態でサスをストロークさせたぐらいではフェンダーとの接触はありませんでした。ただし、跳んだり跳ねたりした場合にはその限りではないそうで、マスター曰くクリアランスを潤沢に取ったノーマルフェンダーでも接触する場合があるそうなので、セロー250にこのフェンダーを装着した状態で激しいオフ走行は避けた方がよさそうです。

 

フェンダー装着④
ちなみに、セローマスターのテールランプはXT250Xのものに換装してあります。
配線などがあるのでポンづけとまではいきませんが、フレームの基本は同じなので金属加工などのハードな加工は無でも装着可能です。
かつて自分がデザインした部品をこうやってわざわざ手間をかけて使ってもらえるのはとても嬉しいです。

 

話は戻ってフェンダーですが、いろいろな角度から撮った写真をアップします。
もうすぐ少量ずつ販売を始めようと準備しているので、お気に召した方がおられましたらお気軽にお問い合わせください。(といいつつ、まだ連絡先準備中。。)
フェンダー装着写真8
フェンダー装着写真7 フェンダー装着写真6 フェンダー装着写真5 フェンダー装着写真4 フェンダー装着写真3 フェンダー装着写真2 フェンダー装着写真1

ショートフェンダー製作記その14

さて、ちょっと間が空いていしまいましたが作業は順調に進んでいます。


硬化したら型から試作品を取り外します。
最初の試作の時と違ってしっかりと型を磨いてあるのですぐに外れました。

 

 


さっと周囲をカットしたら車体に仮装着してトリムラインを決めます。
ぐるぐると、あちらこちらの方向から見て一番カッコよくなるようなラインを。。

結果、最初の試作よりも持ち上がった後に前下がりになるようにしました。
これは車体全体のアグレッシブな動きをより一層補強する役割を持たせるためです。
同時にフェンダー先端の穴を取り巻くような有機的な表情も出てきます。

 


サンダーで粗取りし、荒目のペーパーで正確に位置を決めます。
削ったファイバーと樹脂の粉にまみれて地肌がチクチクしますが、それがだんだん気持ちよくなってきます。。

 


トリム完了です。
完成した感があり、ちょっと嬉しい。

 


それを再度車体に装着して確認します。
またまた色々な角度から見て微調整していきます。

 


いい感じになったら試作品を雌型の中にはめ込んで罫書き線を入れます。
変なところを傷つけないか、ちょっと緊張。。

 


無事に前周に入れ終わったことを確認します。
これで雌型の完成です!

 


アップにするとこんな感じでトリムラインが入っています。

 

というわけで、雌型完成です。
やったー!

 

電動バイクとオールドスクータ

 

 

今日は電動バイクメーカー株式会社テコの西下社長と一緒に原宿周りで調査をしてきました。西下社長は度を超えて真面目な人でむしろ面白いです。

だから自社開発の電動バイクも新聞配達で鍛えられた質実剛健なつくり。
かなり大容量のリチウム電池を積んでいるのでお店や住宅の非常用電源にできます。
基本が業務用なので当然値は張ります。 http://www.teco-world.com/

ちょっといっしょに面白いことしようとほんのり盛り上がっています。

まずはTeco × 未来輪業みたいな感じで
ちょっとずつちょっとずつ、次世代バイクに近づいていきたいです。
大手にはできない所から。

途中、古いシルバーピジョンを見つけてテコ車とパシャリ。
昔のバイクは知恵と工夫と勇気が判りやすい。
さあ、未来はどうつかまえる?

今日は突然の訪問にも関わらず丁寧なアドバイスをくださる方もいらっしゃって、ちょっとポカポカしました。感謝。

くろかわ

ショートフェンダー製作記その13

さぁ、翌日ゲルコートの硬化を確認したらファイバーを貼りこみます。


グラスファイバー自体を貼る前に樹脂パテを塗ってくっつきやすくします。
角の部分など、ついつい大目に盛りたくなりますが成形品の表面に出てくるのでがまん、、、しきれなかったところもあります(苦笑


いよいよそれらしい風景です。
ファーバーを敷き、ローラーで樹脂を含浸させていきます。
貼った所は中に気泡が残らないように脱泡ローラーで地道に空気を抜いていきます。
でも、あまりいじりすぎると下のゲルコートが薄くなるので注意。。
手が遅いのでポリエステル樹脂の硬化が始まるまでにできるか緊張しながらの作業です。ファイバーの取り方や方向、サイズなど慣れてくればもう少し効率が上がりそうです。ベテランの方はその辺りの組み立てからして別次元ですね!


こうして無事に貼り終わりました。
固まり始めは早いですが完全硬化には時間がかかるので翌日までそっと置いておきます。

 

もちろん使用した道具類は固まる前にアセトンでジャブジャブ洗いました。
当たり前だけれど、ほんとによく落ちるんですね~。

ショートフェンダー製作記その12

さて、先回磨いた雌型から改めてもう一本、試作を取ります。


型にワックス状の離型剤を塗り込んでいきます。
ぐいぐいと押し込むように。


そして、一面に塗りました。
五分ほど待ちます。


そして、乾いた布でふき取ります。
しっかりと、引っかかるような感じが無くなるように。

形状が複雑なのと手が遅いのとで一回の塗り→拭きに15分ほどかかります。
これを5~6回繰り返していきます。
一時間以上かかるのでなかなか手間ですね。


完了するとなかなか綺麗な光沢感に仕上がります。

 


まだ型と試作が固着して外せなくなる恐れがあるので更に水溶性の離型剤で膜を作ります。薄い皮膜ではありますが、ムラができてしまうと成型物の表面もその通りの形に仕上がるので丁寧に。。


そして、離型剤がしっかりと乾燥したら型の表面にゲルコートを塗ります。
事情により今回もハケ塗りです。
丁寧に作業したつもりでも上手い人にはなかなかかないませんね。。

 

硬化するまで一晩待ちます。