ちょっとご縁があってS600に同乗させてもらう機会がありました。
ミュージアムやイベント会場ではなく、いつもの街中でしげしげと眺めるのはほぼ初めてだったのでその小ささと低さが新鮮。
軽快に走り出して最初に頭に浮かんだのは「あ、メット忘れた」ということ(笑
走り出した感覚がとてもバイクに近かったので。
すごく現実感のある車体の動き、シートベルトの存在しない椅子のようなシート、
何の装具も無しに路上に放り出されたような感覚は慣れるまで少し緊張するものでした。。
それに助手席ながらも音、振動、匂い、ロール感、全てがダイレクトで
かと言って軽トラのようにダルな感じもなくキビキビと駆け抜けていきます。
オーナーの方は相当な年数をこの個体のレストアにかけてきたそうで
できるだけオリジナルの部分を保ったままその味わいをしっかり噛みしめることができました。
この車を噛みしめながらバイク以上に風をダイレクトに感じながら走る感覚は自分が今まで感じたことのないもので、昔の車を愛好する方々が今の車にため息をつくのがよく分かったような気がします。
同じように4つの車輪がついて内燃機関で走るものであっても
カレーとドライカレーぐらい、全く違う種類の乗り物なんですね。。