汎用エアロスクリーン開発記3

スクリーンの開発記、そのさん。

先回までのところで大まかな形状をスタイロフォームで作ったのですが、そのまま樹脂を塗るとスタイロが溶けて無くなってしまうのでアルミテープを表面に貼ってカバーします。

アルミテープは鈑金屋さんもよく使っているのを見ますね。
若干ふくらみを増やしたくなった部分はクレイを盛りつけて整形してあります。
スクリーン開発記3-1
そして更に、真ん中の膨らみと左右の翼部分をつなぐ大きなネガRもクレイで作ります。自由度が高くつなぎ目にも段差ができないのでいいですね。
スクリーン開発記3-2

 

この状態で車体に重ねて確認。
でも正直よく解りません。。
スクリーン開発記3-3

 

さらにクレイ部分に貼り込んで全体をアルミテープで覆いました。
染み込んでくるような隙間が無いようにかなりしっかりと覆ってあります。
これで、樹脂を塗っても大丈夫!
スクリーン開発記3-4

別車種も始めます。

XT250X & Serow250に続き、WR250Xと個人的に好きなカワサキ用のものも造り始めます。
取り付け位置も寸法も車体デザインの方向性も違うので今の疾走器官フェンダーそのままのデザインというわけにはいきませんが、同じようにセクシーでダイナミックな造形のショートフェンダーにしますのでご期待ください。

参考用フェンダー

SHORINに行ってきました。

昨日は栃木県は真岡にあるエアロパーツメーカー、ショーリンさんに行ってきました。
少人数ながらメーカーOEMなども手掛ける強力なメーカーさんです。

駐車スペースにはこんなオリジナル車輌も。。
先日の東京オートサロン用にリフレッシュされた個体でカッコ良いです。
この写真、よく見ると後ろに強烈な3台目の車が。。
ショーリン駐車場
以前から知り合いの社長さんは神の手とも呼ばれるほどFRP製作がすごくて、疾走器官フェンダーにも色々とアドバイスを頂き、数本の製作をお願いしてきました。
完成品の裏側を見るのがものすごく楽しみ!

それと、この夏に発表予定のコラボプロジェクトの話もしてきました。
車のカスタムはストレートに夢をかたちにするもの。
長く愛される製品をつくりましょうと盛り上がってきました。

ロジカルで真面目なだけが未来への道じゃないですよね。
自分の中の中学二年生をどこまで引き出せるか。
突き抜けたものを実現するために。

 

くろかわ

フェンダー販売開始しました。

XT250X&Serow250用の「疾走器官ショートアップフェンダー
XT250X Serrow250 疾走器官 ショート アップ フェンダー
いちおう、のんびりとではありますが販売開始とさせて頂きます。
当面は受注生産ですが、判らない事があったらお気軽にお問い合わせください。
連絡先_email

最近、BASEというフリーのネットショップツールができたので試しに作ってみたりしましたが、うっかり連絡先メールアドレスを間違えて入力していたらしく、メールは届かないわログインはできないわで焦りました。。
結局キー配置的に打ち間違えそうな文字列を地道に入れていってなんとか直せました。。
ちなみにショップはこちら
このサイトと内容が変わらないのであまり面白くないです。そうそうネタが豊富なわけでもないし、どうしたものか。。

 

さて、実物を見てもらえるような機会を作るべく浜松のバイク屋さんに見本を置かせて頂いてます。
浜松インターから南進してすぐのPEPEモーターサイクルスさんです。
販売開始1

 

コーヒーの香り漂うカフェチックなお店は自分のXTXを買ったところでもあります。250TRのボバー&フリスコスタイルに力を入れていて、まとまりの良さにはけっこうグラッときます。
販売開始2

 

そのおしゃれな店内の一角に。。
販売開始3
もっと近づくと。。
販売開始4

 

PEPEさん、ありがとうございます!

 

浜松市はバイク産業発祥の地だけあってバイクで遊びに行くにはとても良い所です。
ランチもディナーも気さくな店長がお勧めのお店を教えてくれますよっ。
お近くに行かれる際には是非。

 

くろかわ

汎用エアロスクリーン開発記2

スクリーン、骨格編の続きです。

サイズ感に問題ないことがわかったらボリュームの検討に入ります。
ホームセンターでも売ってるスタイロフォームという発泡材を切り出します。
厚みが一定の板材なので輪切りにした断面をつないで形を造るのが楽なのです。
一方、発泡スチロール同様に溶剤に弱いので型取りの際には覆うような処置が必要です。
スクリーン開発記2-1

 

そして、ざっくりと断面形状にトリムしてつなぎ合わせます。
そこからヤスリで削って面の傾向を造っていくのですが、ちょっと失敗して色々やり直しているうちに削り出し作業になってきました。。粉まみれに。。
スクリーン開発記2-2

 

時々車体に合わせてみます。
でもこういうものはピタっと寄り添った状態じゃないとなかなか判断つきませんね~。
スクリーン開発記2-3

 

そして、削ったり嵩増ししたりしながら、凸側の面傾向が概ねできました。
でもちょっとセンターの盛り上がりが足りないかもしれません。
スクリーン開発記2-4

汎用エアロスクリーン開発記1

現在、フロントフェンダーに続いていくつかのアイテムを開発しています。
その中でも一番進んでいるエアロスクリーンの開発記を書いていきます。

さて、まずは造り始めた動機ですが「晩秋に入ってバイクに乗るのが寒くなったから」という非常に個人的な理由です。オフ車やモタルドは吹きっさらしですからねぇ。。

そして次に、カッコいいのに防風効果が高いアディショナルのスクリーンという課題にチャレンジしてみたくなったこと。いろいろなメーカーから多種多様な着き方の物が出てますが、生産性の高そうな形状の物が多くて好みの形状が無い、ならば自分で造るかという感じです。

こういうものを考える時にはステーという厄介なものもこしらえなければなりませんが、今の時代、優れた汎用部品があるものでMRA社からいい感じの汎用ステーがでてるんですね~。

ということでそれを購入し、とりあえずサイズ感を見るためにFRP板を切り出して装着します。飛行機みたいなスクリーンにしたいのでマウント部分を翼状に張り出させるシルエットです。
スクリーン開発記1-1

 

車体全体で見るとこんな感じ。
サイズ的にこれくらいはあった方がいいですが、圧倒的な違和感です。。
スクリーン開発記1-2

この状態でしばらく走り回って大雑把な防風効果やハンドリングへの影響を確認しました。すれ違うライダーにガン見されるのでなかなか恥ずかしかったですが、平らな板の状態でもそこそこの効果がある事を確認できました。

無限の電動バイク

昨年のマン島TTのTT-Zeroクラスで初参戦で二位に食い込んだ無限の電動レーサー「神電」。
今日行ったオートサロン2013にいた。

私はマン島には行けなかったので今回初めて見た。
我らがMIRAI TT12よりもずんぐり一回り大きく見えて、みっちり詰まっているように見える。きっと見た目通りにパワフルなんだろう。シンプルでシリアスで基本的には勝つための冷徹なウェポンといった雰囲気。

でも、鎧を思わせるリアフェンダーなんかの遊び心を感じさせる部分もある。レーサーなのになぜタンデムシート風のテールカウルになっているのか尋ねたけど、係りの人は知らなかった。
このマシンで一番気になるところなのに。。

 

mugen sshin-den

@GULL CRAFT

今日は近所の工房GULLCRAFTさんに新年の挨拶に伺いました。
GULLCRAFTさんには今回のショートフェンダー単体だけではなく色々な面でお世話になっています。

しばらく製作中だった新作のカフェレーサー用ロケットカウルの試作品が塗装完了で見られる状態になっていてました。
@GULL CRAFT_1

Beautifu!!

 

最初は写真の通りSRに装着するものから販売スタートするそうです。
SRはヘッドパイプの位置が高く、タンクを始めとした全体の造形も前上がりのテイクオフラインになっているので、カフェレーサーをつくっても水平基調の美しさを出すのには工夫が必要なのですが、さすが、バッチリです。

小さめのヘッドライトから始まる引き締まった曲面が新作のスクリーンと共に、弾丸のように前に突き抜けて走ろうとする印象を発していてとてもカッコいいです。
また、カウル端の折り返し部分までぬかりなく造形要素に織り込んであるので既存の同種カウルにはない質感の高さを感じます。
@GULL CRAFT_2@GULL CRAFT_3

、、、と、誉めまくってハードルをどんどん上げて(笑
近日の発売がとても楽しみです。

2013年も宜しくお願いいたします。

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。
昨日、年末年始を過ごした名古屋から千葉でのベースに戻ってきました。

それなりに寒い日でしたが周囲の苦笑いを振り切って自分のXT250Xで東名&新東名をひた走りましたが、気温こそ低いもののカラっと晴れた空にめいっぱい冠雪した富士山も良く映え、日没までは気持ちのいいツーリングとなりました。。

途中、思い付きで磐田の腕利きカーボンファクトリーzeezoonさんに寄ってご挨拶してきました。サイトをチェックしたところ「ほとんど出社していますが。」とあったのでたぶんいらっしゃるだろうと思って寄ったらやっぱりミーティング中でした。お忙しいようで何よりです!
zeezoon

zeezoonさんは昨年私がデザイン他で関わったMIRAI社のマン島TT攻略用電動モーターサイクルのカーボン部材製作をされたところで、PJでは素晴らしい仕事を見せて頂きました。その涎が出るようなクォリティに未来輪業としてもいつか何かお願いしたいなぁと思っています。。
KM1_01KM1_02
ちなみにMIRAI社ではマン島TT制覇のためのスポンサーを常時募集しているのでご興味のある方はぜひコンタクトを取ってみてください。(昨年は個人スポンサーになられた方もたくさんみえたようで、ちょっと嬉しいです。)
MIRAIコンタクトフォーム

今年は年末から販売開始したXT250X&serrow250用のフェンダーに続く作品をつくっていきます。この寒さに耐えきれず発作的に開発を決めたスクリーンなど、もう少し機能を向上させるようなものを独自の考え方と美しさで求めて参りますので、引き続き宜しくお願いいたします。

くろかわ

ショートフェンダー製作記その15

型の完成を書いてからまたしばらく開いてしまいました。。
その他の部品もちょこちょこ作ったりとモチベーション上がり中です。

フェンダー装着①
この2本目の試作は形状が判りやすいようにシルバーにペイントしてみました。
私自身はペイントの経験があまりないのでガルクラフトさんに手伝ってもらいつつ、垂らしちゃったクリアをペーパー→コンパウンドで修正しつつ。。
車体に装着するとなかなか良い感じです。
求めていた生き物っぽさというか、人間の身体の一部としてのマシンの表情にちょっと近づけたような気がします。ちょっとだけですが。。

 

フェンダー装着②
外に出して自然光でも見てみます。
最初の試作に比べてタンクトップを頂点としてフェンダー全体にシュッと降りる流れが強調されて前下がりで軽快なシルエットがよく見えるようになりましたよ!フッフッフ。。

 

フェンダー装着③
さて、一方車体から外した最初の試作は我らがセローマスターのもとでオフロードテストに供されることになりました。
マスターのセローは車高ダウンしてありますが、停止状態でサスをストロークさせたぐらいではフェンダーとの接触はありませんでした。ただし、跳んだり跳ねたりした場合にはその限りではないそうで、マスター曰くクリアランスを潤沢に取ったノーマルフェンダーでも接触する場合があるそうなので、セロー250にこのフェンダーを装着した状態で激しいオフ走行は避けた方がよさそうです。

 

フェンダー装着④
ちなみに、セローマスターのテールランプはXT250Xのものに換装してあります。
配線などがあるのでポンづけとまではいきませんが、フレームの基本は同じなので金属加工などのハードな加工は無でも装着可能です。
かつて自分がデザインした部品をこうやってわざわざ手間をかけて使ってもらえるのはとても嬉しいです。

 

話は戻ってフェンダーですが、いろいろな角度から撮った写真をアップします。
もうすぐ少量ずつ販売を始めようと準備しているので、お気に召した方がおられましたらお気軽にお問い合わせください。(といいつつ、まだ連絡先準備中。。)
フェンダー装着写真8
フェンダー装着写真7 フェンダー装着写真6 フェンダー装着写真5 フェンダー装着写真4 フェンダー装着写真3 フェンダー装着写真2 フェンダー装着写真1