ボンネビル2016に向けて

先日、飛騨エアパークでEV-01のモビテック様社内資料用の撮影会がおこなわれ、私もラマニーズ天野社長とzeezoon青島氏と一緒に見学に行ってきました。

きっと寒いだろうなと思いある程度の厚着をしていったのですが標高714mにある飛騨エアパーク現地は想像以上の寒さ。雲とも霧ともつかぬモヤが出ていて天気もすぐれません。
そんな中、モビテックチームの皆さんが走行に向けて準備を進めていました。
ライダー水谷さんがご自身のレコードホルダーマシンを持ってきていたので並べてじっくり見られました。このマシンのディメンジョンをベースにEV-01はスタートしました。
@飛騨エアパーク

 
準備が整いコースに車両を入れるとだんだんとモヤがはれてきました。
@飛騨エアパーク2

 


今回は動画撮影が目的なのでコースも800mほどしかなく最高速のテストは行いませんが、それでも緊張感が漂います。中止になったボンネビル現地では全く実走ができなかったので両方のモーターが揃ったフルパワー状態で走るのは初めてだったという事もあります。
@飛騨エアパーク3

 

撮影前から何本かテスト走行を行い、その都度データの確認がおこなわれました。

@飛騨エアパーク5

 

 

昼が近くなると段々と晴れてきて乗鞍岳などの名峰も拝むことができました。
だんだん陽射しは強くなり、さっきまで真冬のように寒かったのに日向では汗ばむほど。遠くの路面を見ると「逃げ水」まで。。
@飛騨エアパーク4

 

今回は速度も遅めで100km/h程度だったので撮影中でもある程度近くで見ることができました。水谷さんは重くてパワーもありすぎる車体を抑え込むのにかなり苦労されたそうです。

ボンネビルのように何キロも走りっぱなしのコースに照準を絞って設計された車体は短い距離でストップアンドゴーを繰り返さなければならないこの環境では扱いに非常に神経を使うとのことです。
電動クラスには45°バンク角要件があるために重心が高めになっている事も要因の一つと考えられています。
ライダーであるマルマスモーターサイクル水谷さんの詳細なレポートはこちら
@飛騨エアパーク6

YouTube Preview Image

 

 

 

折り返し地点での方向転換も大柄なモビテックチームの方が跨りながら行います。普通のバイクのように左に立って身体から離しながらというわけにはいきません。。
@飛騨エアパーク9

 

 

撮影自体は順調に進みました。
@飛騨エアパーク8

 

我々もここぞとばかりに色々チェックします。
実走している姿を見て、立体造形としてもカラーリングとしてもデザインの狙い通りの視覚的効果が得られている事が確認できて安心しました。
@飛騨エアパーク9

 

 

 

その後、移動や撮影中に二度、低速での転倒がありましたが誰も怪我をすることなく、車両も擦り傷程度で済んでよかったです。どちらも停止直前の事で、この車両が通常のバイクの感覚では扱えない事を実感した出来事でした。
一通りの予定が完了し、車両は積車に積まれました。
これも通常のバイクのようにハイエースに積んでというわけにはいかないので手間がかかります。
https://youtu.be/CUr9VNVmDuY

 

今回は丸一日同行させていただいたおかげで非常にたくさんのものを得ることができました。
モビテック様はここから来年のボンネビルへのチャレンジを再スタートしました。
引き続き我々も微力ながら記録達成へのお手伝いをさせていただきます。
今後ともモビテックEVバイクチャレンジへの応援、よろしくお願いいたします。

くろかわ