EV-01Aに向けて

本日はモビテック様にて空力関係のミーティングがおこなわれました。
先日の風洞テストや解析での内容を踏まえてアッパーカウルを
新作することになり、肝であるスクリーンの位置を決めるためです。
ライダーの水谷さんにライディングポジションを取ってもらい
走行風を想定しながら最終的なスクリーン位置を決めました。
スクリーン位置決め

 

この位置を3D測定してもらい、こちらで3Dデータにて形状を作ります。
スケジュール上、少々大変な部分はあるのですが、今度のカウルは
測定してきた各種データに基づいて形状を作るので確実な性能UPが
狙えますから完成がとても楽しみです。
EV-01Aイメージ
画像はイメージです

他には今月末の城里テストコース高速周回路で使用する各部の空力パッチも
仕上がっていました。粉体造形なのでデータどおりの仕上がりです。

こちらはアッパーカウルの機能を補完するリップ。
装着されるテスト用カウル自体もカットラインを変更したものです。
なんでもないカットラインもzeezoon青島さんが作業するととても綺麗。。
空力パッチ1

 

こちらは風の向きを変えるフィン。
エンジンバイクとは違って特殊な構成を取るEV-01は一部の風が水谷さんに当たって
操作を妨げていました。その風の向きを変えてドライバビリティを向上させる専用部品です。
空力パッチ2
空力パッチ2装着時

 
一年間の改良を加えたこのマシンは一文字増えたEV-01Aを名乗る予定です。
色々なハードルはありますが、モビテック様の開発は確実に前進しています。
今年こそはいい結果を出せるのではないでしょうか。
私も一つのカギとなるアッパーカウルのデザインに尽力します。

 

さて、今日は水谷さんのEV-01A専用ブーツも見ることができました。
ワークブーツ相当のゴツいソールがかなりのインパクトを放っていました。
これは塩の大地でしっかりとグリップさせ、巨大なEV-01の車体を支えるための
ソールで、シフトペダルやブレーキペダルがないからできた仕様でもあります。
ボンネビル EV-01専用ブーツ

 

左に置いてあるのが今回のもので右が普通のレーシングブーツです。
こういうドラマのある道具は見ているだけでもグッときますね!
ボンネビル EV-01専用ブーツ

 

くろかわ