ホンダS600同乗

ちょっとご縁があってS600に同乗させてもらう機会がありました。

ミュージアムやイベント会場ではなく、いつもの街中でしげしげと眺めるのはほぼ初めてだったのでその小ささと低さが新鮮。
S600_1

軽快に走り出して最初に頭に浮かんだのは「あ、メット忘れた」ということ(笑
走り出した感覚がとてもバイクに近かったので。
すごく現実感のある車体の動き、シートベルトの存在しない椅子のようなシート、
何の装具も無しに路上に放り出されたような感覚は慣れるまで少し緊張するものでした。。
S600_2
それに助手席ながらも音、振動、匂い、ロール感、全てがダイレクトで
かと言って軽トラのようにダルな感じもなくキビキビと駆け抜けていきます。
オーナーの方は相当な年数をこの個体のレストアにかけてきたそうで
できるだけオリジナルの部分を保ったままその味わいをしっかり噛みしめることができました。
S600_3

この車を噛みしめながらバイク以上に風をダイレクトに感じながら走る感覚は自分が今まで感じたことのないもので、昔の車を愛好する方々が今の車にため息をつくのがよく分かったような気がします。

同じように4つの車輪がついて内燃機関で走るものであっても
カレーとドライカレーぐらい、全く違う種類の乗り物なんですね。。

さくら

ちょっと本業でドタバタしていて更新もおぼつかないのですが
なんとか時間をつくって地元の桜を見てきました。

さくら1

名古屋では比較的有名な桜の名所でシーズン中の夜はライトアップもされます。
さくら2

これは自分にとっては特別な桜並木で
子供の頃に比べると半分ぐらいの木は若い木に入れ替わってしまったけど
それでも冬の間あれだけ無口だった木がこんなにも激しく舞うのかと圧倒されてしまいます。
さくら3

この、圧倒される気持ちよさって何なのでしょうね?

いきものの息吹というのは強烈に心に刺さります。
一年先を待ちわびてしまうほどに
さくら4

ご連絡

3月24日の12時ごろに当サイト内にあるメッセージフォームからあるメッセージを頂いたのですが、申し訳ありませんが文字化けをしていて読むことができませんでした。
該当時間にお心当たりのある方がいらっしゃいましたらお手数ですがメールアドレスの方から同内容を再送頂けると助かります。
お手数おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。

黒川

電子の歌姫とマン島TT2013

昨夜、秋葉原UDXの新産業文化創出研究所による「アキバモーターショーカフェ」において、チームMIRAIのマン島TT2013参戦発表会が行われました。

一昨年にマン島TT電動クラスで完走を果たしたプロスタッフから独立した岸本氏を中心につながりから産まれたチームは昨年も参戦。残念ながら結果はリタイヤでしたが大手ではないチームが普段表には出ない日本の中小製造業の力を借りて世界戦に挑む姿は多くの共感を集めました。

今年は昨年のKomatti Mirai Racing体制に加えてあのGood Smile Racingの協力体制により、初音ミクのグラフィックを抱いての挑戦となります。
参戦発表会1

私は今年のプロジェクトでは後方支援なので観客に紛れ込んでこっそり見せてもらうつもりだったのですが、思いがけずデザインの説明をする事になりました。こんなこともあろうかと車体を造られたZeeZoonさんに遊びに行ったときに改良点をしっかり聞いておいてよかったですよ(笑
参戦発表会2

昨年型の弱点を改良しより戦闘力を高めた仕様は見ているだけでも頼もしく、過去最高のパフォーマンスを見せてくれると期待が高まります。

電子の歌姫を抱いたこの最新のマシンは今週末の3月23~24日東京ビッグサイトで行われる東京国際アニメフェア内、「秋葉原タウン」ブースで間近に見て頂けるそうですので、お近くに行かれる際はぜひ。
(隣でやってるモーターサイクルショーじゃないのが面白い。。)

他に撮影したいくつかの写真は私のFBページに載せてありますのでご興味あれば。。
モーターを回した動画も上げてあります。(ログイン無しでみられます)
黒川祐介工業デザイン

くろかわ

見ている色は人によって違う件

昨日参加したモビリティフューチャーセッションというワークショップの席でお会いしたカラーユニバーサルデザイン機構の方からとても良いアプリを教えてもらいました。

色のシミュレータ」というそのアプリは解説にある

「自分と違う色覚を持つ人はどのように色が見えているのだろうか?その色の世界をシミュレーションで体験することができます。
1型(P型)、2型(D型)、3型(T型)の2色覚者の色の見えをリアルタイムに確認し、一般型(C型)の色の見えと比較することができます。」
という言葉の通りカラーマジョリティ以外の見え方をとてもわかりやすく見せてくれるものです。
色のシミュレータ

進化の途上で分岐し、マジョリティと違った色の見え方をする人は確か日本人だと男性で20人に1人、欧米人なら10人に1人と言われているのですが、iPhoneを通してリアルタイムでそれを体感できるツールがフリーで手に入るテクノロジーに感謝!

仕事のみならず、子供に体験させるのにもすごく役立ちそう。

ところで、乗り物のテールランプが赤色なのって実際どうなんだろうとずっと気になっていたんだけど、
やっぱり状況によってちょっと難ありか。。特に電球色系で青味が薄い赤。。

見えてるものの違いでむしろ自分が認識できなかったもの。。
世界は本当に広いですね。

参考

このアプリの開発者、浅田氏の動画
以前、ゴッホの画が色覚の違いによってどう見えるかを解説されていた方ですね。
http://asada0.tumblr.com/post/38417481029
「・・・しかし、自然は偉大なる調整者です。特定の条件下においては、色覚異常の人の方が一般型色覚の人より優れた視覚を持っている場合もあるのです。暗闇、水中、霧の中などがそうです。第2次世界大戦のリポートによれば、色覚異常者は迷彩服を着てジャングルの中に潜んでいる人を見つけることができたそうです。色覚異常の私の友人は、吹雪の中を運転しているときにも景色が見えると言っていまた。・・・私たちはお互いに助け合いながら、生きてゆかねばならないのです。」

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構
http://www.cudo.jp/

アプリ、色のシミュレータ
http://asada.tukusi.ne.jp/cvsimulator/j/

店頭でのフェンダー取り扱い開始しました。

疾走器官ショートフェンダーのショップでの取り扱いを開始ししました。

2013年3月10日現在、以下の二つのお店で現物を見てご注文いただけます。

1.ペペモーターサイクルス(静岡県浜松市)

以前から見本品を置かせて頂いていましたが、店頭販売も開始しました。
フリスコやボバー、カフェなど、ストリートカスタムに定評のあるお店です。
フェンダーも黒や銀だけでなくオリジナルカラーをオーダー頂けます。
更にはシート張替えなどの大物も含めて、しっかりとしたお付き合いで自分だけの一台に近づくには最高のショップです。
(オーダーメイド品の費用、納期はお見積りが必要です。)
販売開始1販売開始3販売開始4

 

 

2.バイクショップサムデイみつわ台(千葉県千葉市)

千葉市若葉区。お店は比較的新しいですが店長はベテランです。
もともと得意なのはオフ車でしたが、お手頃チョッパーのヘイスト250などのカスタムパーツ取扱いで有名です。(「ヘイスト カスタム」で検索するとわかります)
このフェンダーも塗装色などカスタムをご相談いただけます。
(オーダーメイド品の費用、納期はお見積りが必要です。)
バイクショップサムデイサムデイ内1サムデイ内2

どちらのお店も親切に相談に乗ってもらえるのでお気軽にお問い合わせいただければと思います。納期はご注文いただいて最初の一週間でFRP成形品を製作し、それからショップに配送して塗装となるため少々お時間を頂きます。
どんな色が良いか、車体色以外の場合は色見本になるような物があると話が早いと思います。

XT250Xの白車や黄色車、セロー250のアニバーサリーカラーにお乗りの方には特に世界で一つだけのオリジナルカラーがお勧めです。
本トリム②

モニター募集のおしらせ

疾走器官ショートフロントフェンダーのモニターを募集します。XT250X Serrow250 疾走器官 ショート アップ フェンダー

 

「疾走する生命体」をモチーフにXT250Xやセロー250のシルエットを変えて車両のデザインポテンシャルを最大限に引き出すショートフェンダーです。
製品ページ
サイドビュー
モニターの方には装着後の愛車のお写真を5枚以上と簡単なインプレッションをお願いします。頂いた内容は個人情報が特定できないようにほにゃほにゃっと加工したのち当サイトにアップさせて頂きます。(文章・内容等、一部編集する場合があります。また掲載内容についてはちゃんと事前にお知らせいたします。)

追記
最初の方からレビューを頂きました!

その代わり!
通常価格は27300円(税込)ですが
モニター価格は19800円(税込)とさせていただきます!
(他に送料1000円と銀行口座への振込手数料が必要です)

今回の募集はとシルバーの塗装仕上げ済み各一本ずつの2名です。
(本当は3名の予定でしたが黒が一本分先に出てしまいました。。)
追記:シルバーもご注文いただいたので残り枠は黒お1人分のみです。

 

ご希望の方は問い合わせフォームもしくはメールにてお申し込みください。
期限は特に設けていませんが既に一本分埋まってしまいましたし先着順とさせていただきます。
(納期についてはこのために用意を進めている個体があるので2週間はお待たせしないと思います)

自分でXT250Xのデザインを完成させる目的で造り始めた本作品は気に入って頂いた方に装着してほしいので大手流通で売るつもりもなくマイペースでやって参ります。
この機会にXTX&セローを愛する方に手に取って頂ければ嬉しいです。
もうすぐ春ですし、ぜひモニター体験を通じて一緒にXT250Xライフを楽しみましょう!

追記、
もちろん、セロー250の方もウェルカムです!
このフェンダーに変えるだけで違うバイクのようにギュッと引き締まって見えますよ。
フェンダー装着③

 

追記2
黒と銀に塗装したものが各一つずつ完成しました。
通常は受注後に製作開始なのですが、このモニター用は既に完成しているのでお待たせせずに発送できます。

追記3
残りが黒塗装品の一名様のみとなりました。

汎用エアロスクリーン開発記6

さて、先回までのイカデビルみたいな状態で1000km程走り、面積的には十分と感じたので造形のトライをしていきます。

イメージは「金剛力士像にまとわりつく飛行機」。。

金剛力士というのはおなじみのこの人です。(画像はネットの拾いものです)
汎用スクリーン開発記6-1

このバスタオル状に纏った羽衣のような軽やかにしてサポート感のある印象が欲しいのです。羽衣が何の機能があるのかは正直良く知りませんが、身体と道具のビジュアル的な関係性としては抜群にカッコいいポジションだと思います。
これに並ぶのは雷神様の背中の太鼓ぐらいのものでしょう。。

 

ということで、そういうイメージを抱きつつカットするラインを探ります。
汎用スクリーン開発記6-2

 

そして、その間に真ん中のクリア部分用にもう一つ部材を成型しておきます。
先日の捨て型がここでも活躍しました。
汎用スクリーン開発記6-3

 

決めたラインでカットして再度車体に装着してみます。
汎用スクリーン開発記6-4

 

もうちょっと立体感が欲しいですが、素性はなかなか悪くないです。

 

ということでいずれクリアになる部分も装着した全体像を見てみます。
汎用スクリーン開発記6-5

こちらはやっぱりボリューム感による違和感がかなり残ります。
実際には真ん中の部材は透明なので横方向に伸びる部材だけがボリュームを感じさせるはずですから、機能的に見えると思うのですが。。

 

ということで少しでも印象を最終状態に近づけるべく、手持ちのカーボン調シートを貼って雰囲気を見てみることにしました。
汎用スクリーン開発記6-6

 
なかなか悪くないじゃないですか~!!

汎用エアロスクリーン開発記5

翌日、試作品を捨て型から外します。

わりと綺麗に外れてくれてホッとしました。
形状に合わせてトリムラインを引きます。
汎用エアロスクリーン開発記5-1

 

それをいつも通りに粉まみれになりつつグラインダーでカットしてニヤニヤ。。
早速ネジ穴を開けて汎用ステーを使って車体に取り付けました。
汎用スクリーン製作記5-2

 

ご覧のとおり、頭にイカが付いたような感じで凄い違和感です!
しかし、製品ページのサムネイルの状態にあるような構成を狙ってボリューム感を検討するにはこれぐらいで丁度良かったです。
この状態で(引き続きすれ違うバイク乗り達から怪訝な顔をされながら)東名を含む1000kmほどを走って効き具合を確認しました。

私の体型でスクリーンがこの位置だと、法定速度ジャストでの高速巡航中の風が顎のあたりに来ます。スクリーン無しの時に革ジャケットのファスナーから冷たい風が入って来ていたのが無くなったので真冬の高速がずいぶん楽になりました。

それと、高速での直進時は前面で受ける風圧がフロントを押さえる方向に荷重を掛けているようで若干フロントの落ち着きが増して外乱でハンドルが振られた時の収束も早くなりました。
ただ、この辺りはスクリーンをどの位置に置くかと乗車位置&体型、車両個体差もあると思うので引き続き様子をみていきます。

汎用エアロスクリーン開発記4

簡易マスターをアルミテープでグルグルにできたところで捨て型をとります。

表面の精度が低いものを一、二枚取るだけなので離型剤を塗り込んだらゲルコート無しで樹脂パテを塗布し、ガラスマットを貼って樹脂を染み込ませていきます。
汎用スクリーン開発記4-1
切れ端のようなものを組み合わせながら2枚相当の貼り込みを行いました。
シンプルな形状なので私でもそれほど時間はかかりません。
汎用スクリーン開発記4-2

 
そして、硬化するのを待って翌日。。。

 

べりべりと剥がすと捨て型の完成です!
汎用スクリーン製作記4-3

 

一刻も早く実走してみたかったので早速一枚成型することにしました。
離型剤をしっかりと5回塗り込みます。
汎用スクリーン開発記4-4
それから再び積層。
硬化するのを待って続きは翌日の作業に。
汎用スクリーン開発記4-5