EV-02 進行中 4

mobitec EV-02の完成した外観です。(3D)

そして
カウル類もzeezoon様の手により成型完了し、先日は車体へのフィッティングも行われました。

大柄ながらスリムなカウルはさながら冷凍マグロのよう。
もちろん、狙った性能の特性が近いゆえの必然の結果です。

カウルフィッティングの写真を、、

3Dデータ上では整合性が取れていても、実際のモノにしてみると
当たっていたりズレが吸収しきれていなかったりという事が起こるので
実物で改めてすり合わせる必要があるのです。
今回も現場でビス穴の位置や大きさのミリ単位の微調整がおこなわれました。

これは一品モノのプロトタイプだから、というのもあります。
普段私たちが手にしている量産品も実はこういうプロトタイプの
試作と摺り合わせ、作っては壊しを何度も繰り返す事で
一般に販売できるまでの完成度に達していたりします(余談)

 

とはいえ、zeezoon青島専務の技を駆使した結果
その日のうちに全カウルを車両に装着する事ができました。


ライダーの水谷さんにレーシングポジションを取ってもらったり
脚を着いてもらったり、色々な状態を検証しました。
最初の実寸モック作業で狙った特性はほぼ出せたようです。

おまけ、


数年前からGPマシン等ではFrエンドに大きなスポイラーを装着する事が
おこなわれていますが、大枠でそういう類のものだと思ってもらって結構です。
ただ、GPマシンなんかの立ち上がりでのフロントアップを抑えるそれとは
少し狙いが違っていて、空力上のバランスを調整するような意図のものです。
(何といってもこの子はコーナリングしませんから。。)

3Dデータ作成が解析タイミングの後だったので効果については未検証。
近日の風洞試験において直接実物で検証する予定です。

でもそれ以前にある程度基本構成時点でバランスは取っているので
むしろ「必要ない」という結果が出る可能性もあったりして
そういう意味でも楽しみです。

 

 

黒川