明けましておめでとうございます。

未来輪業、黒川です。
ふと気が付いたら最後の更新が8月の頭なんですね。
まさかの半年放置。。

いやはや、本業のデザインの仕事でドタバタしたままあっという間でした。
我がXTXも最後に乗れたのが確か9月、何もできないまま真冬になってしまいました。。
でも悪いことばかりでもなく、もう少ししたらその仕事の成果をお知らせできると思います。
お楽しみに。。

さて、昨年の終わりには東京モーターショーがありました。
面白いのりものもいくつかあったのでちょっぴり振り返ってみたいと思います。

 

1.YAMAHA : MOTIV
やっぱり今回一番気に入ったのはヤマハの四輪の骨格ですね。
マイクロカーにしてはかなりしっかりとした骨格に見えました。
大径のパイプを3次元で曲げて造られたロア構造体、一本の部材を曲げてAピラーからルーフエンドまで通したアッパー部、それら金属の隙間をカバーするFRPパネル。
ちょっとオーバースペックな見え方ではありますが、力の流れや造りの持つ意味合いがにじみ出ていて、人機一体の境地を体現するヤマハが持つ要素技術の強みがよく表れているように感じます。

そして何より美しい!!
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もちろん、外装内装も質感高く、カッコよかったです。
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2.BMW : i3
これもま~骨格展示が美しかったんですよ。
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EVに限らずずいぶん前から車の電子化は進んでいて、デンソーやBOSHみたいなサプライヤーがパッケージで動力から補機類までユニットを提供するようになる中で、乗り物メーカーをメーカーたらしめる最後の砦ってボディじゃないかという気がするんですよ。
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他にもタイヤ、ホイール、サス、シートだってサプライヤーが供給している。
そうして、知財やノウハウを除いて最後に残るのは一番大事なボディなんだろうなと。
だから、バイエルンのエンジン屋が量産車でエンジン以外の動力に踏み出すにあたってそこには相当なものがあるのではないかと妄想しているわけです。
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たぶん、何人もの天才たちがやいのやいのしながら開発したんだろうな~、って。
いや、あくまでも想像ですが、美しすぎるもの。。

 

3.YAMAHA : YZF-R25 preview
これは注目度高かったですね。
やっぱりみんなずっと待ってたんだな~と。
YZFR25_02
目新しさはないけれど、低い顔に高いタンク、シャープなテール。
SSのミニチュアとして造形的には文句のつけようがないですね。
細身なボディへの盛り方としてはR125と同じやり方。
YZFR25_01
ただ、この顔&スクリーン&ハンドルの低さ、ストリートモデルでいけるのかな。。
Rシリーズを名乗るからには二眼ヘッドライトも期待したいけど、R15みたいに顔デカにならないでほしいな~。

4.YAMAHA : MT-09 StreetRally
MT-09の造形が持つ魅力って写真だと伝わらないんですよ。
持ち上げたヘッドライト、フォークのラインでカットしたシラウド、コンパクトなタンク、フラットなシート、ぶっきらぼうなディテール。
これらは歴代Z1000のように前傾姿勢で素直なカッコよさじゃなくて、新しいスポーツツールとしてのデザインを表したものだからなおさら馴染みがないし、写真じゃイメージできないところが多すぎる。
実際、会場でも「なんだ、写真より本物の方がいいじゃん」という声を結構聞いたし。

で、そのMT-09をさらに解りにくくしたのが、このストリートラリーというわけです。
MT-09_01 MT-09_02
さぁ、新しい走りの世界にはそれを表現した新しいプロポーションも必要なのかどうか、これからどう評価されるのか、楽しみですね。

一方、MT-07は写真で見てもどう見てもカッコいいんだけど、、まぁ、これはもう、天才がやったからしょうがない。。
MT-07_04
MT-07_01 MT-07_02 MT-07_03

 

5.KTM : RC125
長らく待ち望まれていたKTMのベビーSSですね。
RC8のカッコよさに皆が惚れてはや6年、やっときたかという感じですが、このバイクはとにかくディテールの処理が面白い!
スクリーンとステーが一体化したてアッパーカウルをかたちづくるフロントマスク。
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モヤモヤとしたテールライトの上には成形品でテールカウルみたいな形状を造ったタンデムシート。
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小さな車体によくぞここまでのアイディアを盛り込んだものだと見飽きません。
フレームのトラス目がやたら細かいのも面白い。
恐らく本格的な走行性能をもているのでしょうね。

と、長くなったので続きは次回。。

本年もよろしくお願いいたします。

くろかわ