そもそもいいなぁと思ったもの①

先日、千葉にて仲良くしてもらっている某バイク屋に行ったら二階に良い物が。
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良い
実によい
新生MVアグスタの初代F4の一バリエーションでかつての名ライダーをフィーチャーしたAGOというモデル。
その往年のカラーリングをイメージしたレトロなゼッケン。
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あぁ、やっぱりF4は初代に限りますなぁ。。
二代目も決して悪くは無いんだけど尖ったディテール処理のわりにはその各部に細部まで徹底した手工業っぽい造り込みが足りないし、ラムエアダクトのせいでノーズの位置が高くなってしまってプロポーションも初代の方がいい。
(二代目もきっと相当縛りが多い中で最善の策はとっているとは思うのだけど。。)
その点、全然ロジカルな工業デザイン臭さが無い初代のデザインはどんな一部分を切り取ってもセクシーだ。
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まぁ、相当贔屓目に見てます。
なんだかんだ、ハイテックかつモダンでちょっと色気もある二代目とを並べるとやっぱり年相応の古さは感じさせる。
でも自分が好きなのは、この子。
同じタンブリーニ氏の仕事で916も悪くないんだけど、エンジンがいつものLツインであること、レースで勝たなきゃいけない(そして実際とても強かった)せいなのか、ずいぶん正気に見えるんですわ。狂ってない、冷静。
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それに対してこの初代F4はなんか狂気じみていて、まだまだその境地に自分は届かない感じがして未だに憧れさせてくれる。
師の石山篤先生は「腐り落ちる直前にまで熟した果物のような匂い」とか言ってたっけ。
自分自身、浪人時代に何かの雑誌の特集記事を見てオートバイのデザインに強く惹かれる原因になったモデルだから尚更思い入れが深いというのもある。
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ぷるんとしたこの顔。
みてるとやばい。。
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くろかわ