EV-01A 国内最終走行テスト in 城里

先週末にモビテック様のEV-01Aの今シーズン国内最終テストがJARI城里テストセンターで行われました。
EV-01A

EV-01Aはマルマスモーターサイクル水谷様のブログで言われていたように
実は操安性に問題を抱えていました。
そのため、考えうるあらゆる改善策を持ち込んで2日間に渡るテストが行われました。
EV-01A

私も二日目に現地入りし、テストの様子を見学しましたが、
結果モビテックチームの皆さんは無事に不安点を解消し
Bonneville Motorcycle Speed Trials 2016に挑むことになりました!
トラブルの原因は複合的なもので詳細は省きますが、EVならではの
意外なところで「ホイールを重くする」事にも効果があったそうです。

 

当日の走行動画をいくつか載せます。
YouTube Preview Image

YouTube Preview Image

 

どちらも250km/hほどの速度が出ているので
私の腕では近距離からカメラで追うのが難しかったです。
水谷さんもEV-01Aの扱いにかなり慣れて非常にスムーズなスタートが印象的でした。
EV-01Aスタート

 

新作アッパーカウルの効果を外から感じられるものとしては
風切り音がかなり減ってモーターの音が目立つようになった事が挙げられます。
本PJでは川崎重工業様(設備)および川重テクノロジー様(試験実施)のご協力により
風洞試験流体解析をおこない、効果的な空力設計をおこなうことができました。
EV-01空力流体解析

 

その成果は細かい部分にも及び、各部の空力パッチを作成しました。
アッパーカウルも含めて新作部品はzeezoon青島さんの尽力により
この短期間ですべて完成しました。
空力パッチ① 空力パッチ②

今回もデザイン作業は全て3D上でおこないました。
私はツールはライノセラスを使っています。
EV-01Aデータ① EV-01Aデータ② EV-01Aデータ③

 

 

テストの翌日にはゼッケンの塗り分けライン指示を作成しました。
仮の数字デカールとICテープで慎重に。。
もちろんカラー&グラフィックは性能には直接関係のない部分ですが、
今年の夏の終わりには王者として扱われるかもしれないマシンです。
その中身にふさわしい仕上げを心がけました。
ゼッケン塗りわけライン指示ライン指示完了。

 

近々、ゼッケンが塗りあがった完成状態を見られるので楽しみです。
その後車両はすぐに梱包され、船便でUSに向かうことになります。
昨年はコースコンディションの悪化であらゆる大会が中止に
なってしまいましたが、きっと今年は大丈夫でしょう!

水谷さん、モビテックの皆さん、暑い中2日にわたるテスト本当にお疲れ様でした。
集合写真@城里2016June
集合写真:マスマスモーターサイクル様より

 

 

くろかわ